以前の職場は、入所施設で
利用者様の数が50名に対し現場で動く支援者は12〜14人
1人の支援者が担当する利用者様は4人程だった
もちろん、夜勤も入るので日中に担当する数は
各活動班単位となる
それまで、病院勤務しか経験がなかった私
腰を痛めて病院を退職した私に
後輩から福祉施設の看護師を探していると連絡があった
福祉の知識がなかった私は仕事内容を問う
基本、医務室で内服管理や体調不良者の対応
夜勤もなく、腰に負担がかかることもなかったので
すぐに勤務することにした
しかし、全く福祉の世界を知らなかった私は
カルチャーショックの連続だった
まず、朝礼と言う名の申し送り
それぞれのデスクに座りコーヒーを飲みながら
男性陣は、タバコを吸いながらである
しかも、そのコーヒーを淹れるのは女性職員の仕事で
1人、1人のカップ、砂糖、ミルクの好みを把握して
デスクに配り、かつ灰皿も洗って配置する
ここは、昭和の職場か? いや、今は平成だけど‥
時代錯誤も甚だしい 😅
誰も、意義を唱えないのか?
今、思い返すと全てが施設長の権限だった
その後、女性の施設長に変わり、この悪習は一掃された
「買い物訓練」という名のお遊び外出に
「何を訓練するんですか?」と聞いてみた
答えは返ってこない(そりゃ、そうだろう)
訓練の意味がわかっているのか?
誰も疑問に思わないのか?
訓練という名が付く以上目標や目的があるはずだ
ただ、外出し好きなものを買って
好きなものを食べて帰ってくる
支援者も出張扱いで昼食代ほどの手当が出る
生きていくために必要な金銭感覚を身につけるには
絶好な機会なのに
その疑問を上司に投げかけると
「○○さんは、医療のことだけで良い、現場の事に口を出さないように」
はぁーーーーーーーーーー⁉️
頭にくるより、情けなかった
利用者さんに何が必要かなんて全然考えていない
余計な仕事を増やしてもらっては困る
そんな上司に私は此処で仕事ができるのか
不安を感じるのだった
それからは、出る杭は打たれるが如く
何かにつけ私への警告が多くなる
来たばかりの何もわからない部外者が
口を出すんじゃない、みたいな感じだった
元々、医務室勤務なので仕事は一人だ
手を抜こうと思えば、どれだけでも抜ける
だって、することと言えば内服管理と日誌を書くぐらいだ
あとは、体調不良者や怪我人が出ない限りやることはない
病院勤務していた頃は、椅子に座る時間なんてなかった
記録も立ったまま書いていたし
終わらせなければならない仕事が山積みで
こんな風にやる仕事がない、なんて信じられない
毎日、やることがない私は
50人の利用者さんの過去の記録を読むことにした
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