母は色々なものにこだわりがある
物を捨てられないこともそうだが
おしゃれをする事も一つのこだわりである
ショーツは必ずレースがついた物でなければならない
しかも保管している枚数もすごい数だ
入院するたびに下着がいる、と購入をせがむ
タオルから始まり、パジャマ、靴下など
自分のお気に入りを病院へ持参するのだ
そして医療スタッフから「おしゃれですね」と
言われるのを最大の喜びとしている
前回の入院でもリハビリ担当の理学療法士さんに好意を持ち
自分は時別に良くしてもらっていると話す
退院してデイに通所することになり
髪を染め、カットに行きたいと言い出す
まだ、長時間の座位が難しいので
もう少し様子を見るよう促すも
デイに行くのに、こんな髪では行けないと言う
いや、いや‥ 😅
周りはみんな白髪頭のおじーさん、おばーさんだよ
前日から何を着て行こうかと、あれこれ服を出して迷う
服の枚数も私の二倍は保持しているだろう
それでも、季節ごとに服を買おうとする
1枚購入するなら1枚処分しなきゃ
片付かないよ、と諭すも「捨てる」概念は持ち合わせていない
足るを知らない人だ
そんな母と兄と叔母を連れて旅行に行った時
チェックアウトをして帰ろうとした時に
母の靴がパラパラと剥がれるように崩れバラバラになった
みんなで何がどうしたと?と不思議がると
本革の靴を大切にビニール袋に入れ
それは大事に押入れの中で保管していたらしい
密閉されて息ができない皮が突然、空気に晒され
ヒビが入り朽ちてしまったと言うわけだ
みんなで大笑いした
私はあまり母のDNAを受け継いでいないようで
着る物はシンプルで洗濯できる物
洗いざらしの動きやすい服が好きだ
どう見ても91歳の母の女子力の方が高い
まだ紅葉中のモモタロウ