パニック障害

健康の秘訣

それに気づいたのは、いつだっただろうか

ある一定の状況下で精神的な不安定さが出現する

私の場合、閉鎖的な空間が苦手なようだ

だからと言って、閉鎖恐怖症とは違う

その場所から逃げられない状況

初めは、走る高速バスの中だった

突然、襲ってくる不安にバスを止めたくなる

まずは、深呼吸をして気持ちを落ち着かせる

「 大丈夫  大丈夫 」

自分に言い聞かせる

しかし、脳裏には一刻も早くこの場所から離れたい

そのうちに心臓の鼓動がこだまする

手先が冷たくなり、微かに震える

息を深く吸っても酸素が体に入ってこない

このまま死ぬんじゃないのか?

いや、大袈裟ではなく本当にそう感じた

でも、バスから降りるとその症状は

嘘のようになくなり落ち着いた

何が起きたのか、自分でもよく理解できなかった

しかし、それを確定づけたのは

職場での慰安旅行

小豆島へ向かうフェリーの中で起きた

同じように逃げられない空間

誰にも言えず、自分を落ち着かせようとする

職場の同僚たちは、船酔いしたと勘違いしていた

なぜ、それが突然起きたかわからないけど

状況がわかれば、回避もできる

なるべく、そう言う状況に身を置かないことにした

自分の車で移動するので

公共の乗り物はほとんど使わない

ただ、旅行が苦手である

特に集団で行く、旅行は時間設定があるし

長時間、バスや電車、飛行機に乗らなければならない

楽しい旅行が苦痛になってしまった

また、いつ起こるか、わからないという不安が

不安を増長させてしまうのだ

最近は、母の介護で旅行に行くこともなく

遠出をすることが無くなったので

発作が来ることもない

メンタルの病気とは無縁だと思っていた自分が

こんな経験をするのも興味深い

でも、何かの本で、この現代において

メンタルの病気が一つもない人ほど異常だと書いていた

そうなのかもしれない

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