2011年9月12日に特定非営利活動法人を立ち上げました
その当時、福祉施設に勤務をしていた私は
やりたい事とやらなければならない事の狭間で
自分にできることを探していました
どうしてでしょうね
もっと楽な仕事はあったはずなのに
それまでは医療というエリアで看護師をしていました
なので、福祉施設の医務室勤務になった時は
現場の支援員と度々ぶつかりました
初めての福祉の現場は、私にとってカルチャーショックでしたね
それまでの朝礼は、ナースステーションで
立ったまま、申し送りを行う
聞き逃すまいと必死にメモを取っていました
上司や先輩たちの機嫌を伺いながら
その日、1日を無事に過ごせるように願っていました😆
しかし、福祉の申し送りは
全員自分のデスクに座り、コーヒーやお茶を飲みながら
男性職員はタバコをふかす、その環境で
夜勤者は、ひたすらに昨夜の出来事を呟く
もちろん、誰一人としてメモを取る人はいない
え? これって、申し送りじゃないの?
医療の現場での申し送りは
バイタルの変動やドクターからの指示など
聞き損ねると生死に関わることさえある
しかし、福祉施設の申し送りは
誰が夜間不眠だったか、トラブルはなかったか、そんな感じだった
医務室での仕事といえば、内服の振り分け
通院介助、小さな怪我の手当てなど
別に看護師でなくてもできる仕事
土日、祭日は休み お盆やお正月は利用者が帰省するため
職員は10日前後休暇が取れる(年休を消化)
何だろう‥ この別世界は‥
私は間違った場所に来たのではないだろうか‥
そんな不安を払拭してくれたのは
施設に入所されていた利用者さんたち
様々な障害があるとはいえ
彼らの存在が私の生き方を変えてくれた
彼らを知れば知るほど
私はどっぷりと福祉の世界へ入っていった
最初のカルチャーショックから
気付けば18年の歳月をその入所施設で
彼らと過ごした